液体ミルク解禁へ!液体ミルクとは?いつから日本で買えるの?!期待できることや今後の動き。
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投稿日:2018年3月15日 更新:2018年5月17日 再更新:2018年9月3日
※2018年8月8日に液体ミルクの国内製造・販売が解禁されました。その後のニュースや動向はこちらでご確認ください。
とうとう液体ミルクの製造・販売が日本でも解禁されそうですね!
私の子供たち3人も、期間は違いますがミルクに大変お世話になったので、
数年前に「液体ミルク」のことを知ってから注目していました。
乳児用液体ミルクの国内販売が、今夏にも解禁される見通しになった。液体ミルクは常温で一定期間保存でき、湯で溶かして冷ます必要もない。粉ミルクより使いやすいと販売解禁を求める声が上がっていた。災害時の備蓄への利用や育児負担の軽減につながると期待される。
12日にあった厚生労働省の専門家部会で、製造や保存方法の基準を盛り込んだ省令改正案を示し、了承された。内閣府の食品安全委員会による健康影響評価や一般からの意見公募を経て、夏にも省令が改正される見通し。
今日は、「液体ミルク」についてまとめてみたいと思います。
液体ミルクとは
ボトルや紙パックに、液体状でミルクが入っているもの。無菌状態で保存されているので、常温でそのまま飲ませることができます。
つまり、粉ミルクで必要な「必要な量の粉ミルクを擦切り哺乳瓶に入れる」「お湯を沸騰させて、少し冷ましてから哺乳瓶に入れて混ぜる」「流水に当てて常温まで冷ます」という、大変な手順を全てすっとばして、飲ませることができるのです!
大きなボトルで販売されているものと、60ml、200mlなど小分けにパックされているものがあり、乳首部分を取り付ければすぐに使えるものも。
里田まいさんがブログで紹介していた液体ミルクは、そのタイプですね↓↓
便利な液体ミルク|里田まいオフィシャルブログ Powered by Ameba
めちゃめちゃ便利!私は里田まいさんのブログが話題になったときに液体ミルクのことを知ったので、「こんな便利なものがあるなんてステキ!日本でも販売していたらいいのに」と思いました。
アメリカで子供を産んだ近所のママ友さんは、出産した病院からのお土産のなかに液体ミルクの試供品が入っていたそうです。そのくらい、一般的なんですね。
なぜ今まで日本で販売されていなかったのか
こんな便利なものが日本で売られていなかった理由。それは、厚生労働省の省令にあったようです。
乳児用の粉ミルクは、安全性と栄養を確保するために食品衛生法に戻づく「乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)」で成分の規格が定められていて、それに基づき販売されています。しかし、これは粉ミルクを想定したもの。液体ミルクに関してはそもそもの基準が無かったというのです。
日本では、法的に製造及び販売が認められていませんでした。
しかし、2011年に東日本大震災の時に海外から支援物資として液体ミルクが届けられたことで注目を浴びることに。
熊本地震のときには、日本フィンランド友好議員連盟の会長も務めていた、現東京都知事の小池百合子さんの働きかけによって、フィンランドから液体ミルクが熊本へ送られました。その小池さんの呼びかけにより『液体ミルクについて考える会』という勉強会が開かれたことも。
徐々に法整備に向けて動き出しました。
市民団体などからも、国内製造に向けて基準を定めるように要望が出されていました。熊本地震の後には、液体ミルクの製造を求める署名への賛同者が急増し、change.orgでは現在42,000人以上の署名が集まっています。
業界団体でも試験が始められ、その結果をもって、早ければ2018年夏にも省令が改正される見通しとなりました。
液体ミルクの販売で期待できること
「粉をお湯に溶かして冷ます」必要がない液体ミルクは、様々なシーンで役立ちそうです!
育児負担を軽減
産後のまだ完全に体調が戻り切っていない時期、母乳が出ないときに数時間おきに調乳する作業。そして、洗浄・消毒する作業は本当に大変です!
特に夜中の調乳はしんどい、という声をよく聞きます。
うっかり寝ぼけて熱いままのミルクを飲ませてしまった…なんてことがあったら赤ちゃんは大やけどしてしまうので、とても神経を使う作業です。
夜だけでも液体ミルクにできたら、負担はだいぶ軽減されますよね。
旅行・外出時に便利
粉ミルクだと、大量のミルクと数本の哺乳瓶とお湯を持って出かけなければなりません。あるいは、お湯のある場所を探し歩くことも。
一回分が個包装してある液体ミルクがあれば、お湯のある場所を探し歩く必要がなくなります。
長い間乗り物(飛行機や新幹線)に乗る場合は、乗り物の中でお湯を入れる作業をしなければならず、とても危険。
液体ミルクはそれを解決してくれます。赤ちゃん連れの旅行や外出が気軽になること間違いなしです。
預けるときに安心
赤ちゃんを預けるとき、粉ミルクの場合預ける人に調乳をお願いしなければなりません。
私も、知人の結婚式に出る際、赤ちゃんの祖母に預けたことがありました。
その際、「ミルクを作りなれていない祖母」に調乳の仕方を事前にレクチャーさせてもらったのですが、やはり不安。とにかく、ミルクにお湯を注いだ後、常温に冷ますことだけは忘れないように念を押しました。祖母もミルク作りには相当神経を使ったようです。
このようなときに液体ミルクがあったら、安心ですよね。
災害時のために
何といっても、災害時。液体ミルクは命を救います。
粉ミルクがあっても、お湯が沸かせる環境がなければ調乳できませんし、ミルクのためだけに、お湯を沸かす環境を独占する訳にもいきません。
母乳育児の赤ちゃんでも、母親と離れてしまったり母親がケガをしたときに、まだ何も食べられない赤ちゃんの命を守れるのは、液体ミルクです。
海外旅行者のためにも
液体ミルクに慣れ親しんでいる欧米の方が日本に赤ちゃん連れで訪れたときに、液体ミルクが気軽に買えないと不便なんじゃないかなぁと思います。
欧米からの旅行者が増えそうな2020年オリンピックイヤーまでに店頭に並ぶようになるといいですね。
液体ミルクの販売で心配なこと
一方で心配されていることもあります。
保存方法
粉ミルクの保存期間は、缶を開封した場合約1ヶ月。それに比べて液体ミルクは開封後は冷蔵保存して48時間と短くなります。飲みきれない場合には破棄しなければなりません。
携帯用の乳首を直接つけるタイプは、一度飲んだら1時間以内に飲み切るように書いてあります。
粉ミルクでも、哺乳瓶で一度口をつけたものは残しておけないので同じなんですけどね(^-^;
保存期間の違いを定着させるには時間を要するかもしれません。
価格
現在、海外では液体ミルクを1本100円~150円で買えると言われています。ただ、粉ミルクよりは割高ですよね。
さらに、海外製品が日本で販売された場合どのくらいの価格になるのか、日本のメーカーが開発したものの販売価格もまだ未定。価格によって、日常的に使えるものになるかどうか決まってきますので、とても気になるところです。
予想される販売時期は約2年後。現在可能な購入方法は個人輸入
厚労省は必要な省令の改正を進め、早ければ今年の夏にも国内初の液体ミルクの販売が可能になる。一方で業界団体は、商品として実際に店頭に並ぶには、2年ぐらいかかるとの見通しを示している。
今年の夏に日本での製造が可能になっても、日本のメーカーが品質の試験などを行うことを考えるとまだしばらく時間がかかりそうです。現段階では、粉ミルクよりも割高になるとも言われています。
個人的には、今まで粉ミルクで親しんできた日本のメーカーが作ってくれる液体ミルクが安心だなぁと思うのですが(^^)現在の粉ミルク同様、ドラッグストアやスーパーにいつでも置いてある状態になるのが待ち遠しいです!
海外で既に売られている液体ミルクが、ドラッグストアやスーパーに先に並ぶということは無いのか。そのあたりも、現段階では不透明。今後の動向を見ていきたいと思います。
ところで、今すぐに海外の液体ミルクを買うことはできるのでしょうか。
日本国内の販売は禁止されていますが、個人輸入という形で購入することはできます。
…個人輸入というとちょっと難しい感じがしますが、例えばamazonや楽天市場で紹介されていまので、そこで普段通りにお買い物をすればOKです!
こちらは里田まいさんが紹介していたタイプの液体ミルクですね。
[rakuten:kaitsuke-ya:10001423:detail]
結構割高になってしまうので、普段使いは難しいかもしれませんが、災害時用として家に置いておくと安心ですよね。
液体ミルクのボトルと使い捨て哺乳瓶のセットという備蓄の仕方もありかもしれません。
Similac【Organic オーガニック 乳児用 液体ミルク ボトル 946ml 12ヶ月未満 乳児用】
- ジャンル: キッズ・ベビー・マタニティ > ベビー > 授乳・お食事 > その他
- ショップ: 買付け屋 楽天市場店
- 価格: 1,980円
まとめ
乳児用液体ミルクの国内製造・販売が、2018年夏に解禁される見通しになりました。
ただし、実際に店頭に並ぶようになるには2年くらいかかると言われています。
今夏、実際に法改正が行われるとまた動きが見えてくると思いますので、注目して見て行きたいと思います。
追記:
国内での製造・販売に向け、着実に動いているようですね。
乳児用液体ミルク、新基準「特別用途食品」設けて販売へ(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
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